足元の小さな花

日々の暮らしに心をよせる

就学相談2

当日の息子の様子は、後日電話で教えてもらいました。
①言語理解
日常の動作・課題の指示などおおむね出来ていたが、はい・いいえで答えられない抽象的な質問に戸惑っていたそうです。
「幼稚園の先生ってどんな人だと思う?」に対し、「やさしい」とかではなく、「女の人」という事実で答えたそうです。彼らしい反応です。
 
②言葉の表出
本人が話している言葉は、年齢の割に抽象的な表現が多いと言われました。
やわらかい話し方でおしゃべりが好きで
自分がしゃべりたい事について「これについて僕に聞いて」と促したそうです。
抽象的な表現は、親の影響だと思います。
あと、うちはラジオをつけているので、その影響もあるかもしれません。
 
③いくつか、ペーパーの課題をだされていたようです。
全般的には一生懸命やろうとしていたけど、苦手なものは手を付けようとしなかったり、途中で関係ないことを話し始めたりしたそうです。
野菜・おにぎり・菓子類をそれぞれ仲間に丸をつけようという「仲間わけ」のプリントが未完成でした。
電話で聞いたときは、なぜそのプリントを嫌がったのか分かりませんでしたが、次の年にWISC4を受けて納得しました。
 
 ④自画像を描いてねというと、違う話をしたりして、描こうとしなかったそうです。
息子は、人物画を描くのが好きではないのです。
電車の絵を描くのが好きで、周囲から上手と褒められる(実際幼稚園児にしては立体的で細かく描けていました)のに対して、おそらく苦手意識があるのだと思います。
年齢相応の人物を描けはするけど、彼の自己要求の高さが邪魔するのかもしれません。
 
また、相手に合わせて会話ができなかったり、作業の途中でしゃべり始めたりすることはあったそうです。ただ、これからマナーやルールを身につけて、自分で調整することができる子どもと思われるので、今の時点で心配しなくてよいということでした。
 
 以上から、小学校は、通常学級で良い。通級指導も今すぐには必要ない。もし個別にフォローが必要になったときに考えれば良いという判断でした。
小学校の就学時健診で心配な点を伝え、配慮をお願いすることを勧められました。
 
ちょうど引越しの時期に重なり、息子の小学校に行くのは年明け2月でした。
対応された教頭先生に伝えたところ、就学相談でその結果が出ているのなら大丈夫ですよと言われました。
まあ、そうなのかなぁと思いつつ、入学後担任の先生に言ってみようと思いました。
 

就学相談

年長の秋、就学相談に行きました。

息子は一時間ほど心理の先生と過ごし課題をしたり遊んだりしました。

私は別室で育児相談です。

 

育児相談では、おもに気持ちを切り替える対応についてアドバイスをもらいました。

①気持ちの切り替えができたり、妥協することができたら大げさにほめる。

ダメなところを怒るのではなく、出来たところをほめることで、本人が「あ、こうすればいいんだ」と分かる支援が有効。

 

②これをしてはいけないということは分かっても、ではどうすれば良いのか分からないという子は多い。

大人が「こういうやり方もあるよ」とお手本を見せることも有効。

 

③息子は、周囲から見るとなんでもないことでも、自分の中でもっと上手く出来る自分を想像していて、自分の要求水準がとても高い。

失敗しても「まあ、いっか」というフレーズを身につけると良い。何かあったときに「まあ、いっか」で気持ちを落ち着ける子どもはいる。

「上手くいかなくても、こういう時もあるよ。次がんばれば、まあ、いっか」と柔軟に考えられる経験を積み重ねていけるとよい。

 

④思うようにいかず気持ちが崩れてしまったときは、「自分の気持ちを言葉で伝えてくれたら良いね」と言い、気持ちを伝えることができたら褒める。

「どうしたら上手くいったと思う?」と聞いたり、大人が説明をして、どうしたら良かったのかを理解させる。

どうしたら良かったのかを理解しないと何度も繰り返してしまう。

上手くいかなかったという失敗の積み重ねが自信を失わせる。

 

⑤今すぐに変わることではないが、息子がつまずく場面に出くわすごとに丁寧に接することが大事。

頑張りたいという気持ちはあるので、どうしたらそういう気持ちに自分の状態がついていくのか、という手厚いフォローがあると、子どもはますます意欲がわくだろう。

 

ということでした。

息子の様子は・・・続きます。

 

 

 

 

5~6歳ころの息子

年長になると、子ども同士の人間関係が少しずつ複雑になってきます。

ボール遊びが苦手でマイペースすぎる息子は、心理職の先生の想定通り、仲間に入れないこともあったようです。

人懐っこく自分から話しかけていけるタイプなので、孤立するほどではないけれど、本人の中では「みんなが遊んでくれない」という気持ちはあったようです。

 

年齢とともに癇癪の頻度は下がってきました。

落ち着くまでの時間も短くなってきました。

それでも、時に爆発します。

 

夏休み、妹と三人で幼児向けテーマパークに行きました。

それは楽しく過ごしていたのですが、帰り際にそれは起きました。

「のどが渇いた、何か飲みたい」という息子に、私は「もうすぐショー始まるから、終わってからにしようよ」と言ったのです。

本当は近くでジュースを買うこともできたのですが、なにぶんテーマパーク、値段が高かったのです。外に出れば安く買えると思ったのが失敗でした。

息子は「いやだ、いまがいい!」といい、私も感情的に反応したこともあり、激しい癇癪になってしまいました。

幼児向けテーマパークで2、3歳の子がほとんどの会場です。6歳年長の息子は十分お兄さんのはずだったのですが。

周囲の人の目もはばからず、1時間以上、息子は泣き叫び地団駄を踏み続けました。

 

数か月後、また幼稚園協会の育児相談をする機会がありました。

テーマパークでの出来事を話すと、「6歳にもなれば、周囲の目を気にして大声で泣き叫ぶことはしなくなります。これから就学に向けて、教育センターでも相談したほうがいいですね」と言われました。

4~5歳ころの息子

幼稚園年中の時、

園の先生に息子がしばしば癇癪をおこして園舎から出ていくのが危険だと言われました。

ちょうど園舎建て替えの時で、教室を飛び出すとそのまま屋外に出る構造だったのです。道路に飛び出すと危ないということでした。

 

そして、子育ての悩み相談にもなるのでと、幼稚園協会の育児相談を紹介されました。

 

育児相談では、癇癪のこと、気持ちの切り替えが苦手なことを話しました。

心理職の先生がみた息子の特徴は、

①自分の主張がなによりも優先になってしまいがちで、マイペース・主張が強いといわれることがあるだろう。

②かかわる相手が大人であればよいが、子ども同士の場合は上手に遊べないときがあるだろう。

これらの特徴は育て方が原因ではなく、息子の生まれ持ったものと考えられる。この特性がより強くならないようより丁寧にかかわるのが望ましい。

ということでした。

 

そして、

①前もって予定・行動を本人に知らせておく。

②本人の気持ちに共感する言葉がけをし穏やかに対応していく。

③癇癪を起したときはとにかく落ち着くまで待つ。落ち着いてから、何をしたかったのか穏やかに聞く

ということを勧められました。